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2013年04月10日

脳と筋肉

8日(月)、脳梗塞の後遺症がある患者様が、足が動いているのが分かるという話をしました。



今日は“脳と筋肉のつながり”について、お話します。



上の写真が、本物の脳(硬膜という膜に覆われています)と切断した頭蓋骨の写真です。



私も何度か大学病院の人体解剖研修に参加し勉強させて頂きました。成人の脳の重さは1,2~1,5kgぐらいなんですが、それ以上に重く感じたのを覚えています。



私たちが日常生活を送っていて『筋肉よ動け』なんて筋肉に命令しながら、生活している人はいませんよね。



筋肉の伸び縮みは、筋肉自身が勝手に動いているのではなく、脳や脊髄から送られる指令(電気信号)によって調節されています。





『机の上のペットボトルを飲む』という動きを思い浮かべてください。





まず目(視覚)でペットボトルの位置を認識します。←これも眼ではなく、脳の視覚野という場所で認識します。



そして腕の筋肉を調節し、ペットボトルまで手を伸ばし、持ち上げます。今度は、反対側の手の筋肉を調節してキャップをつまんで開け、また腕の筋肉を調節して口まで持っていき、はじめて飲むとういう行為ができるのです。



これらの筋肉の調節はすべて脳で指令を出し、適切な力加減で筋肉が動いています。(詳しいことはまた後日)



机の上のペットボトルまでの目測を誤って取れなかったり、キャップを開ける時に全力であける人はいませんよね。ペットボトルまで、これぐらい筋肉を伸び縮みさせれば掴むことができる、これくらいの力加減でキャップをつまんで捻れば開く、ということが脳と筋肉の間でやり取りされているのです。



しかし、脳梗塞などで脳や脊髄が障害された患者様では、脳と筋肉のやりとりがうまくできないため、思ったように筋肉を動かすことができないという麻痺症状が現れます。



このような患者様の治療は、麻痺した筋肉を動かすのはもちろん、その筋肉を調節している脳への刺激が必要だということが少しでも分かっていただけたでしょうか?



地道なリハビリ治療が必要になりますが、一緒に頑張っていきましょう。  


Posted by てんじゅ at 20:27Comments(0)医療・健康
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